ぐーてんたーく

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イビル

イビル

「父さんが集めていたものだよ」

『**市の近藤静香さん(三十歳)が、娘さんのお見舞いに病院を訪れた際に……』

『**市の仁科清人君(七歳)が、体育の授業中に意識不明の重体に陥り、植物状態となったことに学校関係者は衝撃を……』

『**市の九条双弦さん(三十二歳)が、自宅で……』

『**市の藤堂啓二君(十一歳)、久保田純一君(十歳)が、友人と帰宅途中の道で、意識不明の重体に……』

『**市の近藤あやなちゃん(五歳)と近藤静音ちゃん(十歳)が自宅でA君と遊んでいたところ……』

なに? これはなんなの? 二十枚以上あるこの新聞紙の切り抜きには、その人物が意識不明、もしくは植物状態になったことがこれでもかというくらい書かれている。

「ちょっと、これは……!」

 言いかけたあたしを遮るように、彼は写真を手に取った。あたしに最初に見せた、五歳の頃の田村君と井端君が写っている写真。そして、指差す。

「あやなちゃん、静音姉さん、静香おばさん、双弦おじさん」

 ……?!