ぐーてんたーく

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ィスパー9

ィスパー9

あぁ……心にもないことを、悪意たっぷりに述べるというのは、中々爽快だ。

「…………」

 オレは普段よりも幸一に送る思念を強力にし、さらに続けた。

(オレが憎いか? そうだろう? オレがいなければ貴様が狙われることもないんだからな。殺したいだろう、俺を)

「…………!」

 歯をこれまで以上にきつく噛み締める……いいぞ、そういう苦悶の表情……おっと、顔は変わっていなかったな。傍目から見れば冷酷な殺人鬼といったところか。いや、殺しているのはオレのせいだな、クククク……

(辛いか? 苦しいか? 心が、自我があるから苦しい。とっととオレに体を明け渡し、楽にならんか?)

 もっとも、これまで何十人もオレの力で殺し、殺人に対する耐性は常人以上にある。しかし……人の死は三年ぶり。しかも正当防衛とはいえ、己の手で意図的に犯した殺人……結構なショックがあるはず。

そう、昔はこうして誰かが死ぬたびに感情が負の感情が噴出し、連鎖的に死人が出たものだ。動揺するたびに、悲しむたびに、憎悪を噴き出すたびに、オレの力は顕現される。今日の不安定さなら、また一人、死んでもおかしくはないかな?

もちろん、殺すのはお前だよ、幸一。